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正修寺別院「縁の里」動物霊園のブログ

大阪府茨木市の正修寺別院「縁の里」動物霊園では、家族の一員として共に暮らしたペットたちが安らかに眠れるように日々供養をいたしております。「縁の里」でのイベント情報や日々の様子をご紹介しています。

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本門法華経の梗概(こうがい:概要) 第4回

かように、われ釈迦牟尼仏の成仏は、久遠の遠い乃住(むかし)で、仏としての寿命は尽きるところがなく、不滅常住である。諸善男子!釈迦牟尼仏が今は昔、仏道を志し、道を修行して得たところの寿命は、今もなお尽きず、これからさきも、上に語った五百塵点劫の寿命にも倍して不滅である。

然るに、実には滅するのではないが、入滅するぞ、というのは、この方便によって衆生を教化せんがためである。なぜかというに、若し仏が入滅の相をとらないで、いつまでも世に健在であるなら、徳の薄いものたちは、仏に狎(な)れ、却って善根を植えず、精神的に貧困に陥り眼・耳・鼻・舌・身の五官の欲望の虜となり、迷妄の思想の中に堕落するであろう。のみならず、仏は常に世に在って遂に入滅することがないと思ったら、凡夫は憍(おご)りの心、欲しいままの考えを起して、怠惰に流れ、仏に対して遭(あ)い難い想い、敬いの心を起すことができまい。それ故に仏は方便を以て、人々よ、仏の出世に値(あ)い遇(あ)うことは難いぞ、というのだ。事実、徳の薄い者は百千万億劫という長い間を過ぎても、時に見るものもあるが、遂に値(あ)うことのできぬものもある。だから、仏に値う事は誠にむつかしいぞ、というのである。衆生はそれを聞くなら、必ず遭い難い想いに恋慕の心を起し、仏を渇仰(かつごう)して、善事にいそしむことともなるのだ。それがために、われ釈迦牟尼仏は、実には滅するのでないが、仮に、入滅するぞ、というのだ。諸善男子! 凡(おおよ)そ仏の教化はこうしたものであるが、これも衆生を済度せんがためであって、決して虚言ではない。

譬えていうなら、某所(あるところ)に、学問にも、臨床の経験にもすぐれ、沢山な病める人を治療して尊敬されている良医がいた。良医には多くの子供、それは、十人、二十人、いや百人もあった。一日(:あるひ)、用事があって他行していた留守の間に、子供たちが誤って毒薬を飲み、毒は直ぐと作用して彼らは悶え苦しみ、あたりを転げまわるのであった。

折柄(おりから:ちょうどその時)、父は帰宅した。毒に中(あ)てられて、全く失心せるもの、それほどでないにしても、いずれも苦しんでいたが、帰宅した父を見て歓び、ひざまづいて、「よくお帰りくださいました。私たちは愚かにも誤って服毒しました。どうか一命をお助けください。」と頼むので、驚いてその苦悩のさまを見た父は、直(ただ)ちに色も香も味もそろった色々の薬材から、すぐれた処方によって調剤して彼らに、「このお薬は、色といい、香といい、味といい、悉(ことごと)く具わった良薬だから直ぐ飲んでくれ。苦悩はたちどころに治るから。」といって与えると、本心を失うまででないものは、その良薬を飲んで直ちに病気が癒えた。だが、本心を失っているものは、父の帰宅を見て歓び、治療を求めはしたが、良薬を飲まないのだ。それは、毒気が深くまわり本心をうしなっているがためで、色も香も庵治も具わっている良薬を、良薬とも思わないからだ。

父は、あえあれなものたちだ、毒に中てられ心が錯乱し、わしを見て喜び、治療を求めはするが、この良薬をも飲まぬのだ。なんとか方便を以て服ませてくれねばならぬと思い彼らにいうには、「これ、わしはもう年老いて何時死ぬかも知れぬ。この立派なお薬をここに留くから、是非飲んでくれ、心配はない、必ず治るから・・・。」といいおいてまた他行し、使いの者を還らせて、あなたのお父さまは、旅行中に亡くなられましたぞ、告げさせたのである。

ひどく毒に中てられた子供たちも、旅に父が死んだと聞いて吃驚(びっくり)し、お父さまがおいでであったら、私たちを慰(なぐさ)んで救ってくださったろうに。今は私たちをすてて他国に亡くなられた。私たちは孤児となったのだ、最早(もはや)、頼むところとてはない、と悲観して遂にわれにかえり、今は亡き父の遺物となった色・香・味の悉く具わった良薬を飲んだので、彼らの病ものこりなく忽ち癒えたのである。父は子供たちの病気が悉く癒えたと聞いて、直ちに帰宅し、父子互いに相まみえ、共に手を執りあって喜んだというのである。
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